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竹内康光のワンフォーオール
配信日:2017/08/20 09:00

【南関東の話題】
南関東は重賞が設定されていない大井→浦和のリレー開催、重賞回顧の代わりに今日は騎手が馬を追うフォームについて書いてみたい。7月26日サンタアニタトロフィーの日、最終レースは的場文騎手と瀧川騎手の追い比べ。最後は的場文騎手が凌ぎ切ったが、二人の馬を追うフォームが非常に良く似ていたのが印象的だった。インターネットの動画で見て欲しいが、体を上下に伸縮させて尻が鞍に何度もついている。JRAの騎手にはここまで体を垂直に近くまで起こして追う騎手はいない。
腰を高く浮かせる「モンキー乗り」と腰の位置が低く体を起こす「天神乗り」、もはや死語だが「モンキー乗り」の岡部騎手と「天神乗り」の柴田政騎手あたりまでは使われていた言葉。JRAではレースの高速化とともに鐙を浅く履いて腰を浮かせるフォームが主流となり、地方騎手のフォームとは乖離が見られるようになった。
JRAでは先週エルムSを制した地方出身の岩田騎手が、追い出してからリズミカルに尻を鞍につけるフォームで結果を出している。しかしJRA競馬学校育ちの蛯名騎手も同じフォームを選択しているし、このフォームは地方騎手の専売特許ではないようだ。ちなみに内田博騎手は尻を鞍につける追い方をするが、戸崎騎手はしていない。的場文騎手や瀧川騎手ほどでなくても、地方では多くの騎手が岩田騎手のような追い方をしている。
馬を動かす方法は騎手によって千差万別、どちらがいいのかという話(一時期論争になっていたらしいけれど)ではなく一つの違いとしてレースを見る際の楽しみにして欲しい。

今週はプレミアム情報を休載します。

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